銀座ビル解体へ着工式典 複合施設 完成図示す|ニュース|甲府まちづくりラボラトリー

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MEDIA 2015.04.10

銀座ビル解体へ着工式典 複合施設 完成図示す

空きビルとなっていた甲府銀座ビル(甲府市中央1丁目)の解体工事が始まるのを前に17日、関係者が集まって事業着手式典が行われた。解体後の複合ビル建築事務所が今後の計画について説明。1階部分に設けられている予定の商業スペースについて、地域と連携しながら、活性化のための利用方法などを具体化していく方針を示した。
複合ビルを手掛ける不動産会社「アクロス」によると、1階の商業施設約300メートル部分の整備のために「甲府まちづくりラボラトリー」(仮称)を設立。共同事業者の不動産分譲「フージャースコーポレーション」と東京ガス山梨を核に、商店街や企業、有識者、市民を加えて組織するという。
計画では2015年春ごろから地域活性化に向けた調査や勉強会などを実施。16年頃に具体案をまとめ、17年秋の複合ビル完成とともに事業を開始する。
この日の式典には市や商店街関係者らが出席。1階部分を商業施設、2〜14階を計124戸のマンションとする複合ビルのイメージ図も発表された。
甲府商店街連盟の長坂善雄会長は「長い間空きビル状態が続いて通行人をがっかりさせていたが、やっと区切りがついた」と喜んだ。宮島雅展市長は「複合ビルが起爆剤となって中心市街地の活性化が進むことを願っている」と話した。
銀座ビルは1974年に完成。かつては甲府市中心街のにぎわいを支えたが、スーパーのオギノが2009年2月に撤退して以降、空きビルとなっていた。解体工事は年内中に準備を進め、15年秋には作業を終える。
解体工事を含む複合ビルの総事業費は39億円。このうち9億4千万円が国、県、市の補助金となっている。
・山梨日日新聞(2014年12月18日付)